4 March,2006

theatre brook 「Bring Some Water」の「銅鑼湾」ギターコード

『Typhoon Shelter』 theatre brook

もう、8年ぐらい前のことになる。その頃、「課題曲」のように"Bring Some Water"をよく弾いた。佐藤タイジのカッティングは実にカッコイイ。指にはさんだピックがゲージにまとわりついて離さないような粘着質で...、これはヘンな表現だな、...南米で見られるようなかきむしって弾くスタイルで、特に上から下へ振り下ろすのと同じタイミングと力加減で下から上へ振り上げる、この動作を情感たっぷりと連続しなければならない。

この"Bring Some Water"が収録されているのは"Thphoon Shelter(サウンドトラックアルバム)"で1997年に発売された。浅野忠信が主演した。

アルバムの8曲目に入っている"銅鑼湾"はこの"Bring Some Water"の旋律を抜き出した楽曲になっていて、アコースティック1本で演奏されているので明確なカッティングを聴くことができる。だから佐藤タイジスタイルをモノにするにはもってこいと言うわけだ。

"銅鑼湾"は広東語読みで「トンロウワン」、英語読みで「コーズウェイベイ(Causeway Bay)」と読むらしい。

"銅鑼湾"で使われているコードは次の6つしかないけど、これを息切れしないで循環してヘタな強弱が入らなければ佐藤泰司にかなり近づくことになる。

※以下コードポジションで●以外の弦は弾かないこと

intro

あとがき

上にあげた一連の循環コードは、「まばたき」でも変形で出てきて、この時代のtheatre brookを代表する構成音そのものだ。

「Bring Some Water」という曲は実に興味深い。冒頭はオーソドックスなセブンスの連続だが、その後にこの"銅鑼湾"の部分がスムーズに導入される。この"銅鑼湾"は例えでいうなら、ホセ・フェルシアーノ(ドアーズの「ライト・マイ・ファイアー」をカバーした)が急に顔を覗かせたようなフレーズだから、普通ならこんなにスムーズに流れるわけではないのだが、なんとも妙にマッチしている。この辺りのエッセンスがとても心憎いのである。

※このアルバムの視聴サービスはここをクリック

theatre brook 「欲望の轍」ギターコード(16 November,2006)